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粗大運動って何?保育所等訪問支援・AIAI VISITで行っている「Break it Kids」について深掘り!

COLUMN


粗大運動プログラム「Break it Kids」がどんなプログラムなのか、目的や内容について深く知っていただくためのコラムです。

「Break it Kids」とは

特別支援を必要とする子どもたちや微細・粗大運動、注意力の欠如、感覚処理障害を持つ子どもたちと関わった経験を持つアメリカの作業療法士が考案した、運動科学に基づいた幼児向けの運動プログラムです。

Break it Kidsは、子どもたちが映像を通して壮大な冒険を体験し、さまざまな問題をクリアしていくプログラムであり、子どもたちの自己調整をサポートします。担当の支援員が、子どもと一緒に身体を動かしながら取り組みます。

そもそも「粗大運動」ってなに?

粗大運動とは、大きな動きを伴う運動で、日常生活の土台となる体の動きのことを言います。具体的に例を挙げると、「立つ」「かがむ」「支える」「座る」「姿勢を保つ」「歩く」「ジャンプする」「バランスをとる」 といった、生活するうえで必要となる動作のことです。

粗大運動と微細運動の違いって?

粗大運動は大きな動きを伴う日常生活に必要な動きのことですが、「微細運動」は手や指先の動きを伴う運動です。
「食器を使う」「字を書く」「積み木を重ねる」など、道具を扱う動きが粗大運動との大きな違いです。目で見て感じて考えて、ちょうどよく動かす、目的を持って操作する、運動・感覚・認知を相互に調整する働きと目と手の協調などが大切になります。

粗大運動が療育に果たす役割

療育では、子どもに合わせて総合的に発達を促していくことが重要です。粗大運動は生活の中で自然に身に着けていくことができますが、発達に特性があると人よりも時間がかかったり、間違って身に着けてしまうといったことが起こります。療育では、大人の働きかけによって特性による困難を解消し、粗大運動の発達を促します。

役割① 身体的発達の促進

子どもの筋力や持久力を高めていったり、バランス感覚を養います。日常生活における動作に困難を感じにくくなります。

役割② 感覚統合の改善

五感から得た情報を脳の中で統合し、適切な反応を引き出すことを「感覚統合」といいます。
ボールが投げられない、ハサミをうまく使えないといった要因には、「視点が定まらない」「手足をうまく使えない」「バランスが取れず、不安定になる」といった感覚統合がうまくいっていないケースが見られます。粗大運動では、個人の特性を見ながら、感覚統合を促せるように支援をしていきます。

役割③ 社会性の向上

運動プログラムの最中には、「挨拶をする」「順番を抜かさずに待つ」「話を聞く」「周囲を見る」「友達を応援する」といった社会性を養う支援を同時に行います。対人関係スキル(SST:ソーシャルスキルトレーニング)要素をプログラムに入れることで、日常生活においても他者を意識した行動がとれるようになります。

役割④ 自己効力感の向上

粗大運動を通じて子どもは成功体験を積み重ねていきます。
「できる」という自己効力感を高めることで、失敗を恐れずに挑戦していく前向きな姿勢が育ちます。自己効力感は、子どもの「生きる力」を育むことに繋がります。

「Break it Kids」の概要

「Break it Kids」の対象年齢:3歳〜5歳まで

Break it Kids」の構成:3ステップで構造的にアプローチ

① FOCUS IT!

3〜4種類の運動を通して、心拍数を上げ、主要筋群と脳への血流量を増加させます。

② FIRE IT UP!

運動神経とバランスとタイミングを整える3つの運動を通して集中力を高めます。

③ COOL IT!

身体の奥に深く力をかけた動きや集中した深呼吸などにより、心を落ち着かせます。

Break it Kids」のプログラム: 1回あたり30分程度

AIAI VISITでは支援員が個別支援を行う際にBreak it Kidsのプログラムを提供します。室内で行う有酸素運動のため、天候に左右されずに提供ができます。

「Break it Kids」は何が魅力?

魅力① 感覚統合療法に基づいたプログラム

Break it Kidsは映像に合わせて身体を動かすうちに、感覚統合を促すプログラムになっています。

感覚統合とは、生活の中で感覚器官を通じて身体に入ってくる複数の感覚(五感・固有受容覚:前庭覚など)を正しく分類・整理し、取り入れる脳の機能です。

感覚統合療法とは、自閉症を含めた発達障害のある子どもたちへのリハビリテーションの一つとして開発されましたが、発達に個人差が大きい未就学児にも効果的です。特に前庭系・体性感覚系(固有受容覚、触覚)での感覚情報処理が重視されています。

魅力② 音楽にあわせたプログラムで子どもが楽しみやすい

プログラム中に流れる音楽のスピードは、アクティブに身体を動かすステージでは140~160bpm、クールダウンのステージでは神経系を落ち着かせるリラックス運動に音楽のスピードは60bpmに設定されています。
音楽により心拍数を上げることで最大酸素摂取量が高まり、持久力の向上につながるプログラムになっています。

「Break it Kids」の感想は?

「Break it Kids」を使った保育園の先生の話

子どもたちが夢中になって参加しました。ステージごとに動きが異なるため、身体の使い方が上手になります。

「Break it Kids」以外にも!保育所等訪問支援・AIAI VISITでできること

AIAI VISITでは、Break it Kids以外にも、粗大運動プログラム、学習プログラムの「IQパズル(いっきゅうぱずる)」、「ろんり(論理)」といった独自のプログラムを支援中に提供いたします。

流れとしては、身体を動かして感覚統合を促したあと、学習プログラムに取り組みます。

全てのプログラムを提供する際に大事なのは、子どもが楽しみながら「できる」という自己効力感を高めていけるように支援することです。

AIAI VISITでは、AIAI独自の研究が活かされた療育プログラムを個別に提供しています。

まとめ

Break it Kidsは、音楽と映像で子どもの興味を引き出しながら、自然に運動ができるプログラムになっています。
大きな動きを伴う粗大運動がメインになりますが、ステージによっては手指を使う微細運動の要素が入ることもあります。
AIAI VISITでは、専門資格を持った支援員がプログラムの提供を行います。
支援中は、子どもがどんな動きを得意としているのか、また、どんな動きになると困難を感じているのかを観察しながら、その子に合った支援内容を提供していくのが特徴です。

訪問で集団活動を見ながら、個別の支援も提供できるのがAIAI VISITの特徴です。
お子さまの発達についてのお悩みも受け付けておりますので、是非お気軽にお問い合わせください。

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